誰も真似したいとは思わない世界 | 恋愛について(少女漫画的世界)

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少女漫画的世界はあるか?(3)―『愛を歌うより俺に溺れろ!』にみる「男性が女性を守る」ということ―

今回は、新條まゆ『愛を歌うより俺に溺れろ』の白石秋羅を取り上げて、男性が女性を「守る」という点について考えてみたい。

Wikipediaから作品の概要を引用しておこう。

「ガールズバンド・青き薔薇(ブラウエローゼン)のリーダー・桜坂水樹は、聖野薔薇女子学院で王子様扱いされている綺麗でボーイッシュな少女。そんな彼女の前に、男海山高校で姫扱いされている可愛らしい少年・白石秋羅が現れる。ちょっぴり臆病で素直になれない水樹に対し、外見とは裏腹に男らしく、素直に自分の気持ちを伝える秋羅。水樹は秋羅を知るたびに、秋羅への思いを確認し、深めていく。」

そうそう、本題に入る前に1つことわっておかなければならないことがある。

以前友人から、この記事で取り上げた漫画を実際に読んだという話を聞いたが、今回の漫画は少女漫画であるけれども、若干BL要素が含まれるので閲覧には注意が必要である。一応ことわっておく。

さて、本題に入ろう。本漫画に登場する白石秋羅の設定は、以下のようになっている。

白石秋羅

男海山高校 1年 16歳
身長 162cm
体重 43kg
誕生日 8月15日 しし座
血液型 B型
住所 東京都世田谷区
家族構成 父母兄3人
趣味 格闘技
長所 女の子にやさしい
短所 わがまま
好きな食べ物 甘いもの全般、お菓子
嫌いな食べ物 牛乳
好きな女性のタイプ キレイな子
よく着る服のブランド h.naoto
得意なスポーツ 長距離走
好きな言葉 鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス
好きな教科 音楽
嫌いな教科 国語

となっている。

外見は、ガンダムSEEDのキラ・ヤマトにそっくりであるから、彼を想像してもらえばいい。


今回取り上げた漫画は、女子校「王子」と男子校の「姫」という設定であり、言うならば男女逆転のラブコメである。

しかし興味深いのは、こうした「姫」設定の秋羅と「王子」設定の水樹であるが、こうした男女逆転はあくまでも外見的な面だけの話であるという点である。

つまり、「王子」設定の水樹(♀)が、「姫」設定の秋羅(♂)をデートでエスコートしたり、不良に絡まれた秋羅を水樹が守るというシーンはでてこない。

あくまでもデートでエスコートしたり、不良に絡まれた相手を助けるのは秋羅の役割である。

こうして見ると「守る」という行動は男性の側に課せられた使命なのかもしれない。

確かにこの漫画の秋羅は格闘技ができるが、外見はとてもそうは見えないかわいい系の男子である。

つまり、外見がなよなよしていたり草食系だからといってもこの「守る」という使命からは解放されない。

個人的には、女性が付き合っている男性に「自分を守る」ことを期待する場合、男性側が格闘技に長けてるからといった相手の男性の特技を見ているというよりは、相手が「男性である」から期待されているのだろうと思う。

したがって、「男性」である以上そうした「守る」という使命は、たとえ相手の女性が強かったとしても免除されない。

ちなみに「これができない」と現在の草食男子が批判されることがある。

私はこの批判については、男性側にも反省しなければならない点が多いと思う。

もちろん少女漫画のごとく彼女が不良に絡まれていたりすると、かけつけて絡んでいたやつらをボコボコにするという展開は、現実世界では期待できない(さすがにこのレベルを女性は期待してはいけない気がする)。

しかしながら、先に挙げた場合でも警察に通報するとか、助けをよぶなどの方法はあるし、何か高いところのものをとるといったことであれば、少し勇気を出して(高所恐怖症の場合は別)やってあげることはできないのだろうか。(「高いところは危ないから」と言われたという事例もあるらしい)

もちろん男性の側も危ない目には遭いたくないに決まっている。

しかしながら、せめて「自分も嫌だけど彼女も嫌ならちょっと頑張ってみよう」ぐらいの思いは持っていたいものである。

ていうか、「彼女」っていうのは、それぐらい思えるような特別な存在なんじゃないの?

と大した経験のない私は思うわけだが・・・・・・。

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少女漫画的世界はあるか?(2) ―少女漫画「絶対彼氏」にみる理想の男性像について―

今日は渡瀬悠宇「絶対彼氏」を取上げてみる。

まず作品紹介を引用しておこう。

「失恋で大ヘコみのリイコ。偶然出会った怪しいセールスマンに欲しいものを聞かれて思わず「彼氏!」。教えられたホームページにアクセスすると、販売されていたのは「理想の恋人」人形(フィギュア)!軽い気持ちで注文したら、届いた箱から裸の美少年がころがり出た!!これってホントにフィギュア・・・なの!?」

このフィギュアを注文するにあたって、主人公井沢リイコは、「性格設定オプション」として自分の理想の性格を書類に書き込んでいる。

以下にそれらを箇条書きしてみた。

・少しヤキモチ焼きがいい
・ちょっと強引
・いやし系
・爽やか
・優しい
・頼りになる
・男らしい(ちゃんと叱ってくれる)
・天然ボケ入ってる
・料理が得意
・運動神経バツグン
・ちょっとだけH
・喧嘩が強い
・清潔
・ピンチになると助けてくれる
・器用
・頭がいい
・センスがいい などなど

本漫画における「理想の恋人」人形(フィギュア)である天城ナイトはこれらの性格が全て備わっているわけだが、現実にこれらの要素が全て備わった人間は存在しないであろう。まさにミスターパーフェクトといったところである。

清潔さなどは本人の努力で何とかなるものもあるが、正直言っていまさらどうにもならないような要素のものも多い。

特に性格に関することは、なかなか今の性格をかえることは難しいであろうし、表面的にそのような性格を演じるだけでは相手を馬鹿にしているようにも思える。

また、「このような性格の人は結構ストレスがたまるのではないか」などと、私のように性格があまりよいとはいえない人間は考えてしまう。

でも好きな人ができれば、その人の好みや重視している点をリサーチして、1つか2つぐらい頑張ってみるのもいいのかもしれない。

おそらくその努力は無駄にはならないだろうから。

少女漫画的世界はあるか?(1.5) ―少女漫画「オトメン」にみるオトメンについて―

「オトメン」10巻に載っている考えさせられるシーンを取上げてみる。

乙男撲滅計画を断行するための刺客「おーたん」こと萌松音羽は、元彼ケンジを見返すために女子スキルを磨いたという過去があった。

その後彼女は偶然元彼のケンジと再会する。その外見を褒められ最初は喜んでいた音羽だったが、彼が見ているのは自分の外側であったことに気づき彼を拒絶する。逆ギレしたケンジと音羽の間に、これを見た正宗飛鳥がわって入るというものである。

その後のケンジと飛鳥のやりとりをみてみよう。


ケンジ「なんだよお前音羽の男か?お前こいつが昔どんなんだったか知ってんのかよ。今は可愛く装ってるかもしんねえけど 昔はこいつまったく可愛くなくてよぉ。行動はガサツだわ家事はできねーわ元ソフト部で外見も男みたいで女らしさのカケラもなかったんだぜ。マジで女失格ってカンジ?」

 飛鳥「それがどうした」

ケンジ「・・・え?」

 飛鳥「それが何か 問題なのか?」

ケンジ「だ だってお前。マジで料理もそうじも何も出来ないんだぞ?」

 飛鳥「やってあげればいいじゃないか。お互いに出来なければふたりでやればいい。女らしいとか男らしいとか人を好きになるのに そんなこと関係ないだろう

ケンジ「でも・・・しょせんそんなのキレイごと・・・」


このシーンでケンジは彼女(音羽)の悪口ばかり言っているが、実際にはその彼女のどこかを気に入って付き合っていたはずである。

にもかかわらずそれを忘れて彼女の悪口を並べ立て、彼女と付き合っていた日々を黒歴史化するなど、全くもってけしからん話である。

これに対する正宗飛鳥の返答(下線部)はまあ少女漫画的というか、模範的な答えである。

ただこの回答は、正宗飛鳥が「乙男」であったがゆえに言えたことなのか、それとも恋愛の精神に一般的にみられるものなのか。

私の場合、ケンジのように、自分が努力する事を放棄して相手に全てをやらせることはしないにしても、家事は私の苦手分野だけに、はたして正宗飛鳥のように自信を持って言えるかどうか不安に思えたりもする。

恋愛していると、自分が苦手なことであっても相手のためなら頑張ってみようという気持ちになると思うが、私は彼女がいた経験がないから、そのあたりのことは謎である。

是非経験者の皆様、ご意見をお聞かせください。

少女漫画的世界はあるか?(1) ―少女漫画「オトメン」にみるオトメンについて―

みなさんは菅野文「オトメン」という少女漫画はご存知だろうか。

一応知らない人のために第一巻の作品かいせつを引用しておこう。

「剣道全国一、おまけに柔道・空手も段持ちの剣道部主将・正宗飛鳥には秘密があった。それは乙女的趣味・思考・特技を持つ乙女チック男子達(メンズ)、オトメン(乙男)であること!心に住まう優しき乙女を隠して男らしさを追求する飛鳥だが・・・!? 乙女チック男子のラブコメディー」

かいせつにもあるように、本漫画における「乙男」とは、「乙女的趣味・思考・特技を持つ男性。乙女チック男子達」と定義されている。

具体的に本漫画の主人公、正宗飛鳥の「乙男」的な面を挙げると大体次のような点が挙げられる。

・少女漫画好き
・裁縫得意(裁縫道具も携帯している)
・料理ができる(プロ級)
・心理テストや占いに影響される。
・花などの綺麗なもの、可愛らしいものを愛でる。

少女漫画好きなどの要素はともかく、裁縫ができるとか料理が出来るといった要素は、女性の視点からみてもプラス評価になるのではないかと思う。

そういえば「草食系男子」などという言葉も生まれたが、それと重なるところがあるようにも思える。

こうしてみると、「オトメン」は女性にうけがいいようにも見えるのだが、注意しなければならない点がある。

それは、主人公正宗飛鳥が女性にもてるのは、「乙男」的要素によるものではないという点である。

彼の理解者である都塚りょうや橘充太等を除けば、彼が女性にもてて、男性に持てる理由は、もちろん彼がイケメンであるという点は言うまでもないが、あくまでも「男らしさ」である点に注意しなければならない。

そもそも正宗飛鳥の彼女となる都塚りょうも「料理のできる男性はステキだ」と言っているが、理想のタイプを聞かれたときに「男らしい方には憧れます」と答えている。

また、彼は決して乙女的思考を持っていても、女性のようなしぐさをするわけではない。彼が周囲に見せているのはあくまでも剣道全国一、柔道初段、空手二段という「男らしい」部分であり、原則として乙女的な部分は必死に隠そうとしている。

要するに私がこの漫画から学んだことは、確かに料理ができる、裁縫ができるといった乙男的要素は、それ自体は悪いものではなく、むしろ女性から歓迎される面もあるのではないかと思うが、一方で「男らしさは」を軽視することはできないという点である。

この要素が欠けると「なよなよしている」とか「女々しい」いった評価につながり、かえってマイナス評価へとつながってしまうのではないか。

つまり「乙男」は、ある程度の外見・性格のよさを前提として、そうした人間にとっては「武器」となるが、それ自体が「女性に直ちにもてるようになる」ツールとはならないのである。

つまり、外見や性格を磨く努力の代わりになるようなものではないのだ。

そうであるならば、「外見には自身がないから料理が出来るようにしよう」という努力は恋愛をする上で、どれほどの意味があろうか(全く意味がないとは言わないが)。

恋愛に限らず、第一印象が非常に重要であるとよく言われる。一度相手が持った印象を変えさせるのはなかなか難しい。それは乙男的要素があっても同じことであろう。

第一印象を向上させる努力が先決である。

もちろん結婚となれば話は別なのであろうが・・・・・・。
                                           (つづく)

少女漫画的世界はあるか?(0) ―「少女漫画的世界」と現実世界

「少女漫画的世界」というと、「現実にはあるはずがないこと」とか「女性から見た理想」という見方をされることが多い。

その見方は一応正しいが、、少女漫画の世界を「所詮女性の理想(あるいは妄想)だ」と切り捨ててしまうのはもったいない。

女性が「恋愛の理想(あるいは妄想)」とみているのであれば、これをうまく利用してみてはどうか。

たとえその女性が少女漫画的展開にそこまで関心を抱いていなくても、少女漫画的世界は「女性の理想を描いたもの」という側面があるから、その男性の描かれ方から学べることも多いはずである。

もちろん少女漫画の展開を現実世界でそのまま再現することは不可能に近い。そもそも少女漫画の世界の男性は財閥の御曹司だとか、ハーバード大学を首席で卒業したといった設定がなされていることも多く、そうした設定通りの人間になることは不可能である。

また、少女漫画の世界のデート等をみると男性側の対応は非常にスマートである。これは練習すればある程度向上するものもあるが、偶然の出来事に作用されている部分も多いことも事実でありそう簡単に真似できるものではない。

さらに、そもそも現実の女性は、少女漫画のような展開を望む女性ばかりではないという問題もある。

こうしてみると、少女漫画は実際の恋愛には全く役に立たないように見えるが、少女漫画の記述から幾つかの要素を取り出し、現実世界の相手に合わせてその要素を加工して、現実世界で応用することは可能であると思う。

また、少女漫画的世界は「女性の理想」としての側面もあるから、これを分析し、現実世界でうまく応用すれば、現実世界の恋愛にも効果的なのではないかとも思う。

これから、少女漫画に見られる記述を抜き出し、それが現実にありえるか、また現実世界で応用するにはどういう要素が必要なのか検討したい。

ただし、この点については不定期で(気が向いたら、あるいはネタが見つかったら)記述していくつもりである。まとまった議論になるかどうかもわからないが、かいてみたいと思っている。
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